車検の検査項目の中でも年々チェックが厳しくなっているのがマフラーです。
騒音の問題に対する世間の目が厳しくなっていることもあり、音に直結するマフラーが厳しくチェックされるようになっているのです。
そのためひと昔前はクリアできたマフラーも現在では通れないケースも見られます。
マフラーにこだわりがある方、少々音が気になる中古車を購入した場合などはあらかじめ注意しておいた方がよいでしょう。
このマフラーが車検に通るかどうかに関しては音だけでなく他の点もチェックされます。
全体を総合的にチェックしたうえで車検に望むことも求められるでしょう。
そんな車検におけるマフラーの検査基準となるのはまず実際に出る音量です。
大きすぎる音はアウト、具体的には96dbが上限の数値となっています。
なお軽自動車の場合は97dbです。ただ事前に自分でこの数字を正確に判定することはできませんから、なかなか判断が難しい部分でもあります。
自分の耳でクリアできる音量かどうか、できるだけ確認しておくようにしましょう。
それからマフラーの位置や形。
例えばマフラーの先端が尖っている場合や、バンパーから飛び出してしまっている場合は車検でアウトになってしまう可能性が大です。
日常に運転しているなかで安全上問題がないかどうか、歩行者との接触の可能性なども考慮したうえでマフラーの状態を確認しましょう。
なお位置では車が地上から最低でも9センチ以上離れていることもチェックしておく必要があるでしょう。
もうひとつ、「触媒」と呼ばれる車から排出される有毒ガスなどが空気中に発散してしまうのを防止する装置がついていることも条件です。
マフラーを改造でもしていない限りそれほど神経質に考える必要はないでしょう。
カー用品店で販売されているマフラーには「車検対応品」「保安基準適合品」といった記載がされているものを多く見かけますが、それらを使用していればまず大丈夫です。
ただサイズに関しては車に合うものをしっかり選ぶことが必要なので気をつけたいところ。
マフラーを交換する際にはこうした車検の基準を踏まえたうえで問題のないものを選びましょう。