
雪が降る時期になると、タイヤをスタッドレスに変更することも珍しくはありません。
ノーマルタイヤでは違反となる場合もあるため、豪雪地帯や雪が降る地域では、スタッドレスが必須と言って良いでしょう。
ただし、冬が終わるとスタッドレスが不要なため、ノーマルタイヤに再度変更する必要があります。
一方で、夏の間もスタッドレスのままの車も少なくありませんが、この状態で車検を受けることは可能なのでしょうか。
実は車検を受ける際、スタッドレスを装着したままでも基本的に問題はありません。
冬場に車検を受ける場合はもちろん、夏場でもスタッドレスのまま車検を受けることが可能です。
車検のタイミングでノーマルタイヤに変更する方法もありますが、面倒な方はそのまま車検に出すのも一つの手段です。
車検では、スタッドレスだからと言って特別な扱いや検査はありません。
ノーマルタイヤと同じように検査されるのです。
このため、タイヤの溝が1.6mm以上ある状態なら、通常は問題なく車検に合格します。
スタッドレスの場合も、タイヤの溝の残りが重要です。
ただし、スリップサインには注意しておきましょう。
この点はノーマルタイヤと同様ですが、スタッドレスは通常の溝と、性能の限界を示す溝の2種類があり、両方にスリップサインが出ていると、車検に通らない可能性があります。
車検に合格しなかった場合、ノーマルタイヤに付け替えるか、新品の購入を検討しましょう。
また、スタッドレスは路面温度の高い時期にすり減りやすく、ブレーキの効きが悪くなる(制動距離に影響する)などの欠点を抱えています。
このため、冬からずっとスタッドレスのままにしておくと、気づかない内にタイヤのスリップサインが出ていることもあります。
普段から点検していないと、車検時に発覚する場合もありますので、なるべくノーマルタイヤで車検を受けるのが良いでしょう。
制動距離が伸びることから、車検時のブレーキ検査で不合格になるケースもあります。