
車検におけるチェック項目の中に、ホイールとタイヤに関するものがあります。
それによると、ホイールがはみ出しているものについては車検には通りません。
はみ出しの基準としては、ボディーもしくはフェンダー部分から突出している状態が該当し、垂直方向に見た時に外側に出ているものは、例外なく車検にはねられる原因となります。
2017年に保安基準が改正されて、一部タイヤのはみ出しに関するルールが変更されています。
それによると、タイヤのはみ出しは10mmまでなら保安基準を満たすとなっています。
といっても、測定される場所が決まっていますので、そこを考えておく必要があります。
この基準では、上部の前方30度、後方50度の範囲で測定をします。
この範囲ではみ出しが10mm未満であれば、パスできるわけです。
そして、これはあくまでもタイヤのはみ出しに関する規定であり、ホイールは別物です。
ホイールについての変更はなされていませんので、フェンダーから出たら、保安基準を満たさないということになります。
1mmであっても、どの部分であっても、はみ出しているようなら車検には通りません。
このタイヤとホイールの関係を理解しておかないと、ホイールも10mmまでのはみ出しならOKと勘違いしてしまいかねません。
カスタマイズ好きの人は、タイヤとホイールのサイズを変えて履くことが多いです。
その傾向として、タイヤよりもホイールの方が出ている形に仕上げるものです。
そうなると、保安基準が改正されて、タイヤのはみ出しが少しであれば許可されるということになっても、ホイールが出てしまうことになりますので、そういう意味では今までと変わらないと言えます。
タイヤとホイールの基準は違うということを意識して、カスタマイズしましょう。
また、ホイールの外径や幅を大きくした場合には、フェンダーに触れないかという点もしっかりと確認しましょう。
もちろん、真っすぐな状態ではフェンダーに当たることはないかもしれませんが、ハンドルを切った時に触れることもあります。
そうなると、保安基準違反となりますので、車検には通りません。
また、車検とは別に考えても、タイヤやホイールがフェンダーに当たるのは危険なことですし、タイヤやボディーに傷を付けることになりますので、避けるべきです。
正しくルールを守って、ホイールを選びましょう。