車検でタイミングベルトのチェック

車検でタイミングベルトのチェック

車検の際にタイミングベルトはチェック対象になります。走行距離によっては、交換の対象になり費用がかさむ事もあります。

車検でタイミングベルトのチェック

車検を行うにあたって、タイミングベルトのチェックもお願いした方が良いでしょう。

 

タイミングベルトとはエンジンを構成するパーツの中の一つで、エンジンの動力をクランクシャフトからカムシャフトに伝える役割を持ったベルトをさします。

 

カムシャフトを回転することで、インフレットバルブやエキゾーストバルブなどを動かす、エンジンの中でも重要な役割を担っています。

 

ちなみに自動車を私たちの体に例えることが多いですが、エンジンを心臓とするなら、タイミングベルトは弁のような役割を担っているといえます。

 

もしタイミングベルトが切れてしまうと、エンジンが動かなくなります。

 

バルブやピストンなどエンジンの重要なパーツが壊れてしまうような車種もあるほどで、長く自動車に乗り続けるのであればメンテナンスを欠かさず行うべきです。

 

少し前の自動車であれば、タイミングベルトはゴムでできています。

 

このため、時間の経過とともに劣化が進んでしまい、もしひび割れや伸びが発生すると、うまく機能しなくなります。

 

国産車の場合、タイミングベルトの寿命は10年もしくは走行距離10万キロといわれています。

 

この時期に車検に自動車を出す場合には、整備士にお願いして、タイミングベルトの状況を確認してもらうことです。

 

タイミングベルトの寿命は、他のパーツのメンテナンスをすることで伸ばすことも可能です。

 

エンジンオイルやクーラントを適切なタイミングで交換しておけば、タイミングベルトに余計な負担がかからなくなり、長持ちさせることが可能です。

 

またウォーターポンプの働きが悪くなると、タイミングベルトの負担が大きくなるといわれています。

 

車検を行っている所の中には、とにかく費用を安くすることを優先にしている所もあって、ウォーターポンプの交換をしない前提で整備料金を出しているケースもたびたび見られます。

 

中古車の中でも、ウォーターポンプを交換せずに低価格で販売しているケースも見られますので、注意した方が良いでしょう。

車検ではタイミングベルトもチェック

車検が近づいてきたらきちんとクリアできるかどうかさまざまな部分をチェックすることになります。

 

劣化や損傷が見られる部品は交換する必要も出てくるわけですが、その中でも見過ごされがちなのがタイミングベルトです。

 

日ごろ車を運転している方の中にもタイミングベルトについてよくご存じない場合も少なくありません。

 

日常生活の中で意識する部品ではありませんし、意識して交換する機会もほとんどないからです。

 

このタイミングベルトとはその名の通りタイミングを取るために取り付けられているもので、具体的にはピストンとバルブを交互に動かしてタイミングを維持する働きを持っています。

 

ピストンとバルブがきちんと動作していないとエンジンにも大きな影響をもたらしてしまい車は動かなくなってしまいます。

 

車が問題なく走るうえで基本中の基本となる装置といえるでしょう。

 

このように非常に重要な役割を担っているタイミングベルトですが、その役割上経年によって磨耗・劣化していきます。

 

ほとんどのタイミングベルトはゴム樹脂でできているため、損耗が続くとある段階で切れてしまうこともあるのです。

 

使い続けていく過程で少しずつ調子が悪くなるのではなく、急に切れて車が動かなくなってしまうことが多いのが特徴です。

 

ただ車検の際にはタイミングベルトは検査項目に含まれておらず、損耗が進んだ場合でも引っかかってしまうことはありません。

 

その意味では車検の際に気にする必要はないともいえるわけですが、逆にこれが思わぬトラブルを引き起こすこともあります。

 

無事車検をクリアして「しばらくは安心して運転できるぞ」とドライブに出かけたらその途中でベルトが切れてしまい動かなくなってしまった、というケースも考えられるからです。

 

車検を行う業者の中にはクリアできた場合でもタイミングベルトの交換が必要な場合にはその旨を通知してくるところもあります。

 

車検前のチェックの際にはこのベルトも交換が必要な時期が来ていないかどうか併せて確認しておくとよいでしょう。

 

走行距離が10万キロに達するあたりが交換の目安とされています。