
純正のパーツが装備されている自動車を購入して、そのまま運転しているドライバーなら、定期的にやってくる車検の時期でも、一つ一つのパーツが保安基準を満たしているかという心配は必要ないでしょう。
しかし、自動車を自分色にカスタマイズすることが大好きな人にとっては、保安基準がどうなっているのか不安ですし、特にマフラーがバンパーからはみ出していたりすると、それだけで点検には通らないのではないかと心配になるかもしれません。
どのようなパーツでも、保安基準を満たさなければ検査に通ることはできないので、通るようなスペックに直したうえで再び検査を受けるというプロセスが必要となり、時間や手間、そしてお金がかかることになります。
マフラーというパーツに関しては、バンパーからはみ出しているとそれだけでアウトということはありません。
保安基準は存在するので、その基準を満たしていれば少しはみ出していても問題なく点検に通過することができます。
この保安基準は、平成20年までに製造された車なのか、21年以降に製造された車なのかによって異なっているのが特徴で、平成20年までに製造された車なら、他の交通の妨げになっていたり、回転する部分がはみ出したりしていなければ、車検を通過することが可能です。
しかし平成21年以降に製造された車の場合には、ザックリとした基準ではなく、細かい基準が定められているので、それを満たすように調整したうえで検査を受けることが必要です。
基準を満たしているかどうかは90度、30度、60度の角度を持った三角定規を使ってチェックすることができます。
60度になっている部分を車のバンパーに当てて、マフラーがその定規に触れていると保安基準外ということになり、検査に通過するには調整が必要となります。
少しでもオシャレな見た目で街を走りたいという人の中には、マフラーカッターを装備するドライバーがいます。
このパーツに関する保安基準は、以前ではバンパーからはみ出していても車検を通過することは可能でしたが、平成31年現在では、バンパーからはみ出しているのはNGという基準になっています。
こうした基準に関しては、点検を代行してくれる業者なら把握しているので、見積もりを出してもらう際に調整や修正しなければいけない箇所として教えてもらうことができます。
もしも心配な人は、定期的にやってくる車検の時期まで待たずに、業者やガソリンスタンドなどに持ち込んで質問するという方法がおすすめです。
(2019年現在)