車検におけるマフラー音量

車検におけるマフラー音量

車検におけるマフラー音量の基準とは?

車検におけるマフラー音量

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車検では排気音の測定も行われます。

 

計測方法は近接排気騒音という方法を取ります。

 

内容としてはエンジンをかけ、エンジンのマックスパワーが出るエンジン回転数の75%の回転数、たとえば5000rpmで最大出力を発揮する車でしたら3750rpmにエンジン回転数をあわせ、その後アクセルペダルを放したところまでの最大音量を測定値とします。

 

その音量がフロントエンジンであれば96db以下、リヤエンジンであれば100db以下なら、問題なしとされます。

 

測定はすべて機械で行うようになっており、すべての車両で行います。

 

昔のように明らかにうるさいものだけを抜粋して実測をするというやり方とは違いますので、まかり間違って通過するということもなくなりました。

 

 

サイレンサー付も車検対応マフラーでもダメ

 

マフラーの音量は純粋にマフラーから発せられる音を測定することで良し悪しを判断します。

 

ですので、過去に認められていた取り外し式のサイレンサーも適用されなくなり、サイレンサーを付ける場合はマフラー内に溶接するなど容易に取り外しができないような構造にしなければなりません。

 

それから最近とても人気の高い車検対応マフラーですが、いくらJASMA認定の車検対応マフラーだからといっても、必ず音量測定をクリアできるというわけではありません。

 

そもそもマフラーの音というのはマフラーの構造だけでなく、吸気系やエンジンの性能、過給器の有無、絶対的なパワーなどによって大きく変化します。

 

仮に音量規制をクリアした車検対応マフラーをつけていたとしても、エキゾーストマニホールドやキャタライザーなどを排気抵抗の少ないスポーツタイプのものに交換しただけで軽く音量規制を突破してしまいます。

 

車検対応マフラーというものはノーマル状態で、そのマフラーだけを付けた時の音量が96db以下であるということだけで、取り締まりは逃れることはできても車検では逃れることはできません。