自動車のメーター部分には、車体に異常が発生した場合に点灯・点滅して知らせる警告灯が数個設置されていますが、2017年2月1日より、いくつかの警告灯について、点灯している状態の車は車検を受けることができなくなりました。
ここでは、車検不可となる警告灯とその内容について説明します。
メーカーや車種によって違いがありますが、基本的に自動車の警告灯には次の6つがあります。
1. シートベルト警告灯:
シートベルトを装着していないことを警告するランプです。
2005年10月以降生産された自動車の場合、警告灯の点灯と同時に警告音が鳴るようになっています。
2. ブレーキ警告灯:
サイドブレーキ使用時に点灯する他、ブレーキのシステムに異常がある場合も点灯します。
3. エアバッグ警告灯:
エアバッグに異常がある場合点灯します。
4. ABS警告灯;
ABSに異常がある場合に点灯します。
5. エンジン警告灯(エンジンチェックランプ):
エンジンに異常が発生した場合に点灯します。
6. ドライブレンジ表示灯
ギアの誤操作による事故を防ぐためのインジケーターです。
2016年12月、車検の検査方法や審査を管理する「自動車技術総合機構」の審査事務規定が改正され、2017年2月1日より、特定の警告灯がエンジンを始動した際点灯する場合、車検の審査を受けることができないとされました。
車についているすべての警告灯が該当するわけではなく、対象となるのは次の4種類の警告灯となります。
・エアバッグ警告灯
・ブレーキ警告灯
・ABS警告灯
・エンジン警告灯
ただし、「シートベルト警告灯」と「ドライブレンジ表示灯」は、2017年の改定以前から車検の検査項目に入っています。
つまり、警告灯が1つでも点灯していれば、車検が通らなくなったということになります。
警告灯の異常を確認する方法は、以下の通りとなります。
・キーONでメーターのパネル内にある検査対象に該当する警告灯が点灯すること
・エンジン始動後、検査対象に該当する警告灯がすべて消灯していること
シートベルト警告灯は、実際にシートベルトをしめて消灯を確認する必要があります。
車種や年式によっては、ベルトを締めてから数秒待たないと警告灯が消えない場合があります。
検査対象である6種類の警告灯以外のランプが点灯している場合は、この検査に該当しません。
「アイドリング警告灯」や「タイヤのエア不足警告灯」などは、この検査には該当しない、ということです。