フロントガラスの視界は、安全運転をするために何よりも最優先となるものではないでしょうか。
自動車の運転は視覚的情報を脳に伝え、脳がその情報を利用して的確な判断をし、手や足に運動として命令を出すことで行われるものですので、視界に不具合があるとどんな優れた安全装備がついていても安全運転などできません。
中でも8割の情報源となる前方視界を得るためのフロントガラスは使い勝手だけでなく保安基準としても定義されています。
保安基準ではフロントガラスにこういった定義をしています。
「ガラスが割れても視野を確保することができること」と「透明で視野を遮るひずみなどがないもの」となっており、早い話、透明でクリアでなければならないということです。
フロントガラスは前から風をまともに受ける形となるため、時に風と一緒に何か硬いものが飛んでくることがあります。
小石とかゴミなども一緒に飛んでくることもあるため、それがフロントガラスにあたって傷がついてしまったり、割れてしまったりすることがよくあります。
キズがついたり割れてしまってひびが入っている状態というのは、透明でひずみの無い視界を確保することができませんので、基本的に車検としては不合格となります。
ただし、小さな石がぶつかったぐらいの小さな傷ぐらいであれば問題ないことが多いので、それぐらいであれば何もしないでいいでしょう。
フロントガラスの修理や交換が必要なのは、どう見てもキズとして判断できるぐらいの大きく深い傷やひび割れが生じている時で、ウィンドウリペアで済めばそれで、すまない場合はフロントガラスの交換となります。
保安基準ではフロントガラスに車検票や定期点検ステッカー以外のもので透明でないものは何も貼ってはいけないことになっています。
基準ではフロントガラスの上から1/5までは貼っていいことになっていますが、視界を遮るものはだめで、すべて透明のものだけとなります。
小さなものでも貼ってあるだけで車検をクリアできませんので、車検に出す前にはがしておきましょう。