
車検ではさまざまな項目がチェックされますが、足回りはその中でももっとも重要な項目のひとつ、しかも引っかかってしまった場合に部品の交換などでお金と手間がかかってしまう部分でもあります。
それだけに整備工場やディーラーに出す場合でも事前に問題がないかどうか、できるだけ自分でチェックしておきたいところです。
この足回りでもっとも注意が必要なのはホイールとドライブシャフトブーツでしょう。
ホイールはアライメント調節とも深くかかわってくる部分ですが、車とタイヤの角度が正常で、しっかりとカーブが切れるかどうか、まっすぐ走らせたときにブレが生じないかどうかなどがチェックされます。
ただよほどおかしい場合でもない限りは引っかかることはない部分ともいえます。
ドライブシャフトは気づかないうちに破れてしまっていることが多い部分です。
とくに急にハンドルを切る運転をよくする人によく見られます。
急ハンドルはカッコよいイメージもありますが、タイヤに損傷をもたらしてしまうのです。
引っかかりやすい部分ですが、一方で自分で交換しやすい部分でもあり、車検に出す前に自分でチェックして交換しておくのもひとつの選択肢です。
ジョイント分解が必要ですが、やり方さえ踏まえておけばそれほど難しい作業ではありません。
そのほかにはサスペンションアームの可動部分についているブッシュ。
サスペンションの衝撃を緩和する役割を担っている部分だけに運転を続けていると損耗しやすく、検査の際に引っかかって交換を指摘されることがよくあります。
日ごろ運転していても損傷を気づきにくい部分なので注意が必要です。
あとはブレーキパットの損耗。
ブレーキがしっかり利くことは当たり前なのですが、しっかりと確実に利くかどうかを判断する上でブレーキパットの状態は非常に重要です。
車検云々以前に日ごろ運転するうえでの安全に直接かかわる部分だけに忘れずにチェックしておきたい部分でもあります。