車検は軽自動車でも登録車と同様に定期的に車検を受ける必要があるわけですが、登録車と比べると自動車重量税も自賠責保険料も安くなっていることから、全体の車検費用としてもかなり安く上がります。
軽自動車税や燃料費の安さもあわせて、こういったことが軽自動車のメリットだといっていいでしょう。
このメリットはたとえ10万キロオーバーの走行距離を持ったものでも同じで、車検は基本的には単なるチェック体制ですので、10万キロオーバーになったからといって車検手数料とか税金などが高くなるわけではありません。
しかし、10万キロを超えたということは車体自体がそれなりに劣化していることを表し、特に軽自動車の場合は、チョイ乗りの生活車両として作られているので、全体的に耐久性が低くなっていますのでより一層、劣化具合は大きくなります。
なので、基本となる車検費用は新車上の時とほぼ同じですが、車検を通すための車検整備費用がより多くかかる可能性があります。
軽自動車で10万キロオーバーというのはかなり酷使された状態を言います。
そのため消耗品や準消耗品と呼ばれる部分でまだ一度も交換されていない場合は、これを機会に変えておくといいでしょう。
タイミングベルト、タイミングチェーン、ファンベルト、ウォーターポンプ、オイルポンプ、オルタネーター、スターターモーター、エアコンコンプレッサー等といったものがあたります。
ただこれらの部品はそこからオイル漏れが起きている、冷却水漏れが起きている、機能を果たすことができないという状態でない限り、車検としての整備は必要なく、意味合い的には定期点検による整備という形になります。
なので、車検を通すためだけであればあえてする必要はありません。車検のためであれば、灯火類のバルブなどの交換やブレーキ周りの交換、排ガス規制や音量規制にあわせるための対策などをするだけでいいでしょう。
これだけなら10万キロオーバーの軽自動車といっても特別高い整備費用を取られることはありませんので、多少は高くなるものの強いて言うほど高くなるというものではありません。
軽自動車でも普通自動車と同じように定期的に車検を受ける必要がありますが、走行距離が10万キロを超えたからと言って特別な整備が必要になるというわけでも、車検に通らなくなるというわけでもありません。
しかし、走行距離が増えることによって自動車の各パーツは劣化が進んだり耐久性に問題が出てきたりするため、このぐらいの走行距離になると、車検に通るためにはそれなりの点検が必要になるという点は理解しておきたいものです。
同じ軽自動車でも、新車の状態と比べると、走行距離が多くなればどうしても修理や調整、部品交換無しでは車検に通りにくくなるため、そうした作業をすることによって車検費用は高くなる傾向にあります。
整備に費用が掛かりやすくなる走行距離の目安は、大体10万キロオーバーと言われています。
もちろん、そこに至るまでの過程において、どんな頻度でどんなメンテナンスをしてきたかによって、車検の際に必要となる作業は異なりますが、消耗品と呼ばれるパーツは、大体交換が必要になることが多いようです。
具体的には、エアコンのコンプレッサーとかオルタネーター、スターターのモーター、ポンプ類ならウォーターポンプやオイルポンプ、ベルト類ならファンベルトやタイミングベルト、タイミングチェーンなどがあるでしょう。
しかし、これらのパーツは走行距離が10万キロを超えたら必ず交換しなければいけないというものではなく、走行距離が多くなるとそろそろ交換時期が来るという目安です。
そのため、そろそろかなという状態なら交換したほうが、次の車検まで安心して運転できますが、車検を通すという目的のためだけに交換する必要はありません。
走行距離が多いからといって、車検にかかる費用が別料金設定となっているわけではありません。
軽自動車ならその料金設定で車検を受けることができます。
全体の費用が高くなりやすいというのは、パーツの交換や整備などにかかる費用が多くかかるためなので、具体的にいくら高くなるのかという点については、その車の状態によってどのパーツの交換が必要なのかによって異なります。
車検の際にかかる費用を抑えるためには、普段から定期的に整備や点検をうけて、交換が必要なパーツはその都度交換しておくのがおすすめです。
そうすれば、定期的に訪れる車検の時期には、それほどまとまった費用を考えておく必要がなくなります。