数万円から時には十数万円まで、かなりの金額になる車検費用ですが、その内訳を知っておくと、何かと便利です。
車検費用は大きく2つの部分に分けることができます。
一つは法定費用といって、税金や自賠責保険料、検査・登録手数料(印紙代)など、その車の重量によって金額が定められているもので、どこの車検業者に依頼したとしても同じ額がかかります。
もう一つはそれ以外にかかるもので、車検代行手数料、点検整備料などです。この部分が業者の取り分となります。
法定費用は、インターネットの「車検費用計算ツール」というもので、いくらになるか簡単に調べられます。
車検証を手元に用意し、それぞれの指定された項目を車検証を見ながら入力し、ボタンをクリックするだけです。
たとえば、このツールを使って平成24年モデルのマツダ・デミオの車検法定費用がいくらになるか調べてみると、自動車重量税16,400円、自賠責保険料27,840円、検査手数料(印紙代)1,700円、合計45,940円になりました。
極端に言えば、もしユーザー車検でこのデミオを検査し、特に修理や交換するところがなければ、ほぼこの値段で車検を通せるという訳です。
もちろん1日仕事を休んで自分で陸運局まで車を持ち込み、検査を受ける手間はかかりますが。
ユーザー車検にしないとしても、車検の法定費用を知ることにはメリットがあります。
色々な車検業者から見積りをとる時、この法定費用を上回った金額が業者の取り分であることを覚えておくと、比較がしやすいです。
覚えておきたい点として、車検費用はとにかく安ければいいというものでもありません。
バランスが大切です。
毎回ユーザー車検か代行で問題ないという車に自信のある方は別ですが、ほとんどのドライバーとしては、今の自分の車がどんな状態か、見落としている点はないか知りたいと思いますし、この先交換が必要になりそうな部品があれば、指摘してもらった上で、今交換かもう少し後にするか、自分で決めたいと思っているのではないでしょうか。
そういったサービスを提供してくれ、なおかつリーズナブルな値段であれば、満足のいく車検費用と言えるかもしれません。
2年間に一度(新車の場合は3年後)に受けることになる車検、乗り続けるためには無事通す必要があるわけですが、そのたびに費用がかかってしまいます。
ドライバーにとって欠かせない必要経費となるわけですが、実際に費用がどれぐらいかかるのかは受ける方法や選ぶ業者によって違いが出てきます。
できるだけ安く受けられるところを選ぶのはもちろんですが、どのような内訳で費用が決められ、価格の差がどうして生じているのかを知っておくことも重要です。
この車検の費用の内訳に関してはまず大きく2つに分けることができます。
「車検基本料」と「法定費用」です。
このうちどの方法で車検を受けたとしても価格がかわらないのが法定費用の方です。
その名の通り車検を受けるために法律で定められた費用のことで、重量税、自賠責保険料、印紙代の3点から成り立っています。
ですからどの方法で車検を受けてもこの部分の費用はかわりませんが、どんな車を乗っているかによって具体的な金額に違いが出てきます。
重量が重い車、大型車ほど高くなるわけです。
もうひとつの車検基本料が受ける方法ごとに費用の差をもたらす最大の要因です。
この車検基本料は24ヶ月点検整備、検査代、代行手数料などからなっており、車検に通るための事前の検査や整備、車検を代行してもらう際などにかかる費用のことです。
点検整備などはどの程度整備や修理が必要なのかによって費用が異なってきますし、場合によっては大幅な修理や部品の交換が必要になって費用がかさんでしまうケースも考えられます。
また、車検の方法によってはこれらの費用が必要ない場合もあります。
ユーザー車検の場合は自分で整備や点検をしたうえで車検を受けることになりますから、費用の内訳は法定費用のみとなります。
整備・点検代や検査量もディーラー車検、車検専用の業者、整備工場などによって異なりますし、各店舗、業者によっても違いが見られます。
ただこの点に関しては料金の安さだけを選ばず、きちんと仕事をしてくれるかどうかも大事なチェックポイントになるので注意しましょう。