車検切れになると事実上、自動車を運転することができなくなるわけですが、そういったことによってかからなくなる費用があります。
一つが自動車重量税、自動車重量税はいわゆる「公道使用料」みたいなもので、公道を走るため、公道に重さがかかり、それによって道路が傷むための修復費用的な意味合いでとられる税金です。
ですので、法律で「公道を走ってはいけません」といわれている車検切れ車の場合では、公道を走る権利もいりませんし、走らないのですから道路を傷めることもないので、そのお金を払う必要がないのです。
もちろん再度車検を取って公道を走るようになっても、公道を走れなかった空白の期間分の自動車重量税を払う必要もありません。
それからもう1つが、自賠責保険料です。
自賠責保険料も公道を走った時のもしものために加入する損害保険料ですので、公道を走らない期間があればその期間分の保険料を払う必要もありませんし、後から請求されることもありません。
車検を取ってまた公道を走る時に加入すればいいだけのことです。
車検が切れて、公道を走ることができなくなったのにもかかわらず、納税義務が引き続き保持されているものがあります。
それが自動車税です。
自動車税はナンバープレートがその車についている状態であれば、必ず納税義務が発生するもので、たとえ車検が切れていても税金を払う必要があります…といっても5月あたりに前払いで一年分を払っているので、逆に還付の要求を出すことになりますが、それは受け入れられないということになります。
車に乗れないから自動車税も払わないというのは税金未納という形になるわけです。
たとえば、うっかりとか車検費用がないということで半年にも満たないぐらいの短い期間、車に乗れないというのであれば、しかたなくそのままにしておくしかありませんが、後々売るとか長期間にわたって車検切れ状態を続けるのであれば、一時抹消登録手続きを取れば、自動車税の納税義務を一時的に停止することができます。