車検を受ける際、スパークプラグ(以下プラグ)の交換が見積もり内容に入っていたり、業者に交換するよう言われることがあります。
費用もさほど高くはないため、一緒に交換を済ませる方も多いのではないでしょうか。
プラグは車検の検査項目には入っておらず、交換していないからと言って不合格になることはありません。
点検は業者のサービスで、交換するかどうかもユーザーの任意です。
車のプラグはエンジンを始動させ、アイドリングを一定に保つなど、重要な働きを持つパーツです。
プラグは電極を利用して火花が散る仕組みになっており、年月とともに徐々に劣化することから、時には交換が必要になります。
プラグの不良でエンジンが始動しない、アイドリングが不安定になるなど、エンジンの不具合が発生する場合もあるので注意しましょう。
業者のサービスを除き、通常の車検では検査が行われないため、急に不具合が出ることもあります。
でも、車検の度にプラグ交換が必要とは限りません。
現在のプラグの状態によって交換するかどうか決めることが重要なのです。
交換が不要なケースも珍しくはないため、車検の見積もり内容に入っていた場合は注意しましょう。
費用が割高になる可能性もあります。
大半の国産自動車メーカーは、2万キロごとのプラグの交換を推奨しています。
ただし、あくまで目安の一つで、実際は3〜4万キロ走行後の交換でも問題ない場合があります。
しかし、プラグは種類によって耐久性が大きく変わることから、2万キロ以下で交換が必要になる場合もあります。
交換が必要かどうかは、プラグの磨耗具合を見て判断できます。
プラグの電極が黒く変色している、あるいは焦げて一部無くなっている場合などは、エンジンの点火不良が起こる可能性も高く、交換が必要になります。
逆にきつね色だったり、さほど焦げていない状態であれば交換は不要です。
車の使用頻度にもよりますので、車検業者に状態を聞いてから判断するのが良いでしょう。