発煙筒は、車の事故や故障などのトラブルが起きた際、後続車に注意を促すために使用する道具です。
発煙筒を使わないと二次災害を招いてしまうケースもあることから、全ての車に搭載が義務づけられています。
搭載義務があるため、車検でもしっかりとチェックされます。
滅多に使用する機会はありませんが、車を車検に通す場合、発煙筒は必須なのです。
このため、最低でも発煙筒の有無を確認してから車検を受けるようにしなくてはいけません。
しかし発煙筒は使用期限が4年とJISで定められています。
期限が切れても使える場合はありますが、湿気などによる点火不良が起こったり、水濡れ・衝撃などが原因で性能が低下していることも珍しくありません。
もし使用期限が切れていた場合、速やかに交換することをおすすめします。
一方、車検でチェックされるのは発煙筒搭載の有無のみです。
発煙筒を搭載していないと車検を受けることはできませんが、車検の検査項目には無く、性能のチェックや使用期限の確認まではされないのです。
このため、例えば使用期限が切れていたとしても、発煙筒さえ搭載していれば車検には合格します。
ただし、車検業者によっては使用期限などを確認し、もし期限が切れていると交換を強く勧めてくる場合があります。
発煙筒は一本数千円程度で交換可能ですが、費用を抑えたいため、交換を断る方も少なくはありません。
車検に合格するだけなら、発煙筒の期限の有無は関係ないため、交換する必要が薄いと考えている方も多くいます。
確かに期限切れでも車検自体には影響ありませんが、整備不良と見なされるリスクが潜んでいます。
また、発煙筒は緊急時に使用する非常灯の役割を果たすため、いざという時に使用できないと意味がありません。
そのようなリスクに備えるのが発煙筒の目的です。
4年間交換したことが無い方はもちろん、車検業者のチェックで期限切れ・性能低下が発覚した場合、交換に応じたほうが良いでしょう。
日本の法律では自動車一台一台に、最低でも一つ以上の発煙筒を備えなければならないという決まりがあります。
今までこの発煙筒を使ったことがある方は多くないはずですが、もしもの時に非常に重要なアイテムとなります。
例えば雨が降る夜の高速道路、くしくもガス欠を起こしてしまい、路肩に止めることになりました。
高速道路の路肩は1つの車線といっていいほど幅が取られていますので、車を一台止めたとしても大型トラックでない限り、走行車線に飛び出すことはありませんが、あるはずのないところの車が止まっているということだけでかなりの危険性を含んでいます。
特に視界の悪い時ではハザードランプを点滅させていたとしても思ったほど目立たないので、それによって追突事故や接触事故が起こってもおかしくありません。そこで使用するのが発煙筒です。
発煙筒は蓋を取り外して発煙筒本体の先端とキャップの先端をこすり合わせることで発火し、その発火によって煙とまばゆいばかりの光を発します。
光っている発煙筒を車の後方に置くことで車が止まっていることをアピールし、衝突事故などを防ごうというものです。
そういったもしもの時に使うためのものは普段は何に役にも立たないのが定説ですが、自動車の発煙筒に関しては法律で携行することが決められているので、新車で買った時から付けられています。
これだけ重要なものですので、保安基準でも車検でもそこそこ厳しいチェックが入れられそうですが、実際には発煙筒があるか無いかだけが確認されるだけで終わります。
発煙筒には最大で4年という使用期限が付けられており、その使用期限が過ぎた場合は着火できないこともあります。
使用期限は発煙筒の外側に大きく書かれているのですが、車検ではこの使用期限は全く関知せず、仮に10年前に使用期限を迎えているものであってもついていれば、問題なく車検は通ります。
ただ、自分の命と愛車を守るものですので、使用期限が切れたら自発的に交換しておきたいものです。