高い車検費用を少しでも抑えようということで、車検をディーラーや車検専門店などにお願いするのではなく、自分で車検を通すユーザー車検という手段をとる方が増えてきています。
ユーザ車検は要するにディーラーや車検専門店などが行うことをすべて自分で行うというやり方で、書類の作成から提出、車体の整備、車検場への車の搬入、検査ラインでの作業など車検に関わることをすべて行います。
もちろんそれらに対する知識や技術などが必要となりますので、誰もができることではありません。
しかし、ユーザー車検はかなり費用を節約できるのが大きな利点で、それを求めて行動力のある方がチャレンジするようになりました。
ユーザー車検はすべてを自分で行うわけですから、たとえば申請書を作るための代行費用もいりませんし、車検場への搬入費用なども掛かりません。そして何よりも一番お金がかかる車体の整備費用、要するに工賃も一切かかりませんので、安くなるはずです。
実際にかかる費用は車検場で購入する印紙代と申請書類代の1430円から1800円ぐらいのお金で、あとは業者にお願いした時にも払わなければならない自動車重量税や自賠責保険料がかかりますが、これはどの方法でも同じ金額ですので、どちらにもメリットはありません。
しかし、車検費用を高額に押し上げる整備費用と代行費用が一切かかりませんので、仮に予備検を受けるためにテスター屋さんで費用を払ったとしても1万円もかからず、たいした負担にはならないでしょう。
例として、全く故障の無い同じ車をユーザー車検と車検専門店で比較してみると、ユーザー車検で6万円から6万5000円で済むところ、車検専門店では8万5000円から10万円ぐらいかかります。
この金額の差額は車検を請け負った業者の利益となる分で、代行料、工賃、代書費用などが含まれています。
ユーザー車検は要するにこういった費用をなくすために、自分の労力を使うということになるわけです。