保安基準にはタイヤに関する項目が設定されています。
タイヤ溝の深さや偏摩耗、亀裂の有無、フェンダーからのはみ出しなど細かい設定がされています。
車検はその保安基準に適合しているかどうかをチェックする体制ですので、当然ながらタイヤの状態も確認されます。
たとえば、ディーラーに車検をお願いしたとします。
日ごろタイヤのチェックなどしていない方の場合、車検のために持ち込んだ時にタイヤ溝の深さや偏摩耗などが保安基準に適合していないことに気が付くことがあるでしょう。
そのままではさすがのディーラーでも目をつぶって車検をクリアさせるということはできませんので、タイヤ交換をするように勧められます。
ディーラーですのでその自動車メーカーのタイヤが用意されていて、すぐにその場でタイヤ交換をしてくれるものだと思う方もいるでしょう。
しかし、ディーラーでもすべての車種の標準タイヤなど用意しておらず、タイヤ交換をする場合は付き合いのあるタイヤショップに流して、タイヤの交換やタイヤの組み付けなどを行います。
実は、この方法は費用が高くつきます。
最近ではインターネットでタイヤを買うことができるようになり、かなり安い金額で手に入れることができるようになりましたが、ディーラーを介して下請けのタイヤショップにタイヤ交換をお願いするとタイヤショップでの利益とディーラーでの利益が乗っかるため、インターネットで購入した時よりだいぶ高い金額となってしまうのです。
タイヤサイズにもよりますが、一本当たり1万円ぐらい高い買い物をする形になる可能性があります。
車検整備の時にタイヤ交換を求められたら、少々面倒ですが再度、車検の予約を入れたうえで一度引き上げて、直接タイヤショップに持ち込んでタイヤを交換したり、あるいはインターネットで買えばかなり安く手に入りますので、そこで購入して、タイヤショップで組み付けだけしてもらうとか、ディーラー経由のタイヤショップで組み付けだけ行ってもらうという方法を取った方がいいでしょう。