車の維持費を考えるとき、重要なのが車検ですね。
なぜ、車検を通さなければいけないのでしょうか。
基本料金の概要も含め、説明します。
一般的には「車検」と言われることが多いですが、正式名称は「自動車検査登録制度」と言います。
道路運送車両法の第58条に、自動車は国土交通省が行う検査を受けて、自動車検査証の交付を受けないと公道での運行はしてはいけないと規定されています。
自動車検査票には有効期限があるため、これを更新するために定期的に検査を受ける必要があるわけです。
この制度が「車検」です。
車検が切れた車で公道を運行した場合、罰則が課せられます。
車検にかかる費用には「法定費用」と「車検基本料」の2種類があります。
1回の車検に必要になる費用の内訳は、「法定費用」と「車検基本料」となります。
法定費用とは、自動車重量税と自賠責保険料、そして印紙代のことです。
法定費用はどこで車検を受けても必ず同じ金額の負担が発生する費用です。
自動車重量税は車両の重さに従って決定されます。
自動車重量税の設定は次の通りです。
自賠責保険は正式名称を「自動車損害賠償責任保険」といい、自動車損害賠償保障法により、自動車および原動機付自転車のすべての所有者は加入を義務付けられている損害保険です。
自賠責保険は24ヶ月分で、自家用乗用車の場合25830円、軽自動車で25070円となっています。
貨物車両には別個の規定があります。
印紙代とは、自動車検査票と重量税納付書に貼る自動車検査登録印紙と自動車検査証紙のことです。
小型自動車は印紙代400円+証紙代1300円、小型自動車以外の乗用車は印紙代400円+証紙代1400円、軽自動車は1400円です。
車検基本料とは、車検を受けるために必要となる点検と装備を行うために必要な基本料金のことです。
これは車検を行う整備工場・ディーラーによって金額が違います。
車検とは別に1年毎に受けなければいけない「法定点検」がありますが、一般的に車検基本料とは24ヶ月に1度受けることが義務付けられる「24ヶ月定期点検」の費用を指します。
24ヶ月定期点検の費用は、ディーラーで行った場合4〜10万円前後、民間整備工場で行えば2.5〜8万円前後が一般的と言われます。
民間整備工場の方が総じて安いですが、ディーラーは整備保証が厚いというメリットがあります。
排気量によって金額が違ってきます。