車検を受ける場合、車検満了日までに受ければいいということは、車を所有している方ならだれもが知っているでしょう。
教習所でも教えてくれますし、周りもきっとそういったことを言ってくれるでしょう。
しかし、だからといって早い段階で受けるのも損をすることになるので注意しましょう。
例えばここに、2017年5月31日が車検満了日の乗用車があったとしましょう。既に2年前に車検を受けている形となります。
この車の車検がもうそろそろだと気が付いたオーナーは、ゴールデンウィークの長期休暇の時に旅行に出かける予定があり、どうせなら面倒な車検をその前に行ってしまおうと考え、2017年4月24日に車検を行いました。
「よしこれで再来年の5月31日まで車検はないぞ!」と思いながら車検証を見るとなんと「車検を満了する日」というのが平成31年(2019年)4月24日となっていたのです。
車検満了日は5月31日だったはずなのに、今回車検を受けたら1か月以上も前倒しになっていた事になります。
実のところ、こういったことは何ら不思議ではありません。
なぜならそういった決まりがあるからです。
車検は基本的にいつ受けていいものなのですが、現在の車検満了日を維持するためには車検満了日の1ヶ月前以降に車検を受けなければならないという決まりがあるのです。
それを無視して、もっと前の段階で車検を受けてしまった場合はその車検を受けた日が新しい車検満了日となってしまうのです。
構造変更のために行う車検と同じで、車検を継続した形にはなりますが、満了日が変わってしまうことになります。
ということは、2015年の車検の時に払った2年分の自動車重量税も自賠責保険料も、重複した分無駄になってしまうということになります。
車検満了日が早まること自体はそれほど大きな損害はありませんが、自動車重量税と自賠責保険料が一部無駄になってしまうのは痛いところです。
早合点もいいですが、車検は1ヶ月前以降から満了日までの間に受けましょう。