車検というものは与えられた期限の間だけ公道を走る権利を受けるようなものです。
ですので、車検期間を過ぎた車、いわゆる車検切れとなってしまった車は、ガレージや駐車場から出て、公道を走ることを一切許されません。
ただ、車検切れとなっても再度手続きを行い、車検を受けてそれをクリアできればまた問題なく公道を走ることができますので、すぐにディーラーや整備工場に電話を入れたり、ユーザー車検の場合は車検の予約を取っておきましょう…といいたいところですがそれはちょっと待ってください。
たとえば、これからディーラーや整備工場で車検を行ってもらうために、あるいは車検場に車を持ち込むために車を移動をするには間違いなく公道を走ることになります。
公道を走ってはいけない車で公道を走るということ重大な違反行為で、検挙されれば一発免停あるいは懲役刑や罰金刑が科されてしまうのです。
さて困りました、車検に出したいけど車に乗れない…こういう時は仮ナンバーを取得しましょう。
仮ナンバーは地方自治体が発行する期間限定、走行ルート限定、目的限定のナンバープレートです。
これがあれば申請した期間、道路を目的を果たすためだけに車を運転することができます。
期間的には最大で5日程度で申請時に指定した道路だけを使うということになります。
手続きのタイミングは仮ナンバーを必要とする前日から当日となりますので、この辺は少し計画的に考えなければならないでしょう。
費用は地方自治体によって多少違いますが1000円もかからないのが普通です。
これさえ取っておけばディーラーに車を持ち込むのも、車検場に車を満ち込むこともできるようになります。
ただし、公道を走るわけですから自賠責保険に加入する必要があるため、短期間加入するか車検を取った後のことを踏まえて車検満了+ひと月分の自賠責保険に加入するとよいでしょう。
場合によってはディーラーなどに車検切れであることを告げれば、仮ナンバーを取ってくれることもありますが、当然のごとく、手数料を取られることになるでしょう。