車検は決められた期日までに受ける義務があります。
もしうっかりミスで車検切れになってしまうと、その自動車を公道で走らせることはできなくなります。
もし引き続きその自動車を使用したいのであれば、車検を通す必要があります。
しかし車検切れになると自動車を動かせません。
そこで仮ナンバーを取得する必要があります。
仮ナンバーを取得するためには、皆さんの住んでいる市区町村役場で所定の手続きをします。
この時運転免許証や認印、自賠責保険証原本、車検証や自動車通関証明書などの自動車を確認できるような書類を一つ準備します。
この他に仮ナンバーを発行してもらうための手数料がかかります。
これは市町村によって異なりますが、大体のところが750円前後になります。必要書類を持って申請書を提出すれば、その場で仮ナンバーが発行されます。
この仮ナンバーをもらえば、車検切れの自動車でも公道で運転が可能です。
ただし仮ナンバーはレンタル制で、申請日当日を含めて3日後には返却しないといけません。
こちらも期限切れになると仮ナンバーの効力は失われ、車検なしで運転する形と一緒になります。
ちなみに期限切れの自動車を公道で運転した場合、まず無車検車運行になって6点減点になります。
そして車検切れということは、自賠責保険も切れている可能性が極めて高いでしょう。
そうなると無保険車運行にもなってしまってこちらも6点減点になります。
その他にも無車検車運行の場合6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、無保険車運行は12か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金となります。
合わせて12点減点になれば、それまで減点が一切なかった人でも一気に免許取り上げの処分となってしまいます。
仮ナンバーを取得するためには、平日の日中に役所に行かないといけないですから、サラリーマンの方は大変でしょう。
このようなことにならないためにも、時期が来たら早めに車検を通しておくことが大事です。
車検の有効期限が近づいているのはなんとなく分かっていながら、まだ大丈夫だろうと思っていて、気が付いたら期限切れになってしまった、なんていうことがあるかもしれません。
その場合、どうしたらいいのでしょうか。車検を通しますか?それとも売った方がいいでしょうか?
どんな選択肢があるのでしょうか。
まず、車検切れの車を運転するのは絶対にやめましょう。
気が付いたのが外出先である場合でも、業者に依頼して自宅まで運んでもらうなどして、運転は避けた方が無難です。
車検切れの車を運転していて警察に見つかると、罰金80万円、違反点数12点で前歴なしでも90日の免停、前歴があると免許取り消しの可能性もあります。
その上事故でも起こしてしまったら、もう目も当てられません。
でも安心してください、運転しなければ、車検が切れていても罰則などはありません。
ここは慌てず騒がず、この先車をどうするかを考えましょう。
主な選択肢としては、車検を受けるか、車を売るかです。
車検がどれだけの期間切れていても、車検そのものは問題なく受けられます。
ただし、車を運転して工場まで行くことができないので、車検業者にその旨を伝えてトラックで取りに来てもらう必要があります。
あるいは、自分でユーザー車検で通す場合、仮ナンバーを取得すれば車検場まで運転することができます。
仮ナンバーは役所で申請できますが、申請時に運転する予定のルートを書いて提出するので、目的地以外への運転には使用できません。
有効期間も3日から5日しかないので注意が必要です。
別の選択肢は、車を売る、です。
車検を通してからすぐ売るのと、車検が切れた状態で売るのとでは、どちらが有利でしょうか。
意外にも、車検を通した車だからといって、通していない車よりかなり高く売れるという訳では必ずしもないようです。
車検の内容によっては、通さずに売ってしまった方が有利な場合もあります。
インターネットには車を一括査定してくれるサイトもありますので、活用するとよいでしょう。
予想以上の値段で買い取ってくれるところがあるかもしれません。