自動車には、消耗品と呼ばれるパーツがたくさん装備されていて、走行距離が多くなったり年式が古くなったりしてくると、こうしたパーツの交換が必要となります。
走行距離が10万キロを超えると車検費用が高くなるとか、10年を過ぎると車検に通りにくくなると言われているのはそのためで、必ずしもこうした条件の自動車が車検に通らないというわけではありません。
車検に通るための整備や部品交換などの作業が多く必要になるため、車検を通すためには整備に時間がかかったり、費用面で高くかかりやすくなったりする、ということなのです。
車検の費用としていくらかかるかは、その自動車の車種や排気量、そして状態などによって大きく異なります。
状態が良くて比較的年式が新しいものなら、法定費用以外にかかる費用が1万円〜10万円程度が多いのですが、複数の部品交換が必要な状態だったりすると、部品そのものにかかるコストが高かったり、交換作業に必要な人件費も高くなるため、場合によっては中古車を買ったほうが安いぐらいの費用が掛かってしまう場合もあります。
その場合には、車検を通すよりも、車検代で車を購入する方法を模索したほうが賢明と言えるでしょう。
車検代で車を購入する方法ですが、まずは車検代にいくらぐらいがかかりそうなのかという点を把握するために、民間業者とディーラーからそれぞれ見積もりを取ることをおすすめします。
そして、その見積もりの金額を参考にしながら、中古車探しをしましょう。
中古車を選ぶ際には、車検代としてかかりそうな金額で一括購入できる車を選ぶ方法と、車検代としてかかりそうな金額を頭金として、その後は毎月ローンを組むという方法とがあります。
コンパクトな車種や軽自動車なら、車検代としてかかりそうな金額で一括購入できる中古車がたくさん見つかる可能性は高いでしょう。
車検を通すためにはある程度まとまった費用がかかりそうな中古車は、一括査定を受けてできるだけ高く買い取ってくれる業者を見つけることをおすすめします。
多くの業者は自宅まで査定にきてくれますし、業者によってはその場で現金買取をしてくれる所もあります。
中古車の買い取りと販売を両方行っている業者の場合には、そこで高値査定をつけてもらえるなら愛車を引き取ってもらって別の中古車を購入するという方法もおすすめです。