
車検は国が定める法律に則って行われることで、その内容も時間的なものもほとんど融通が利きません。
特に車検満了期限というものは非常に厳しく、一日たりともオーバーしてはいけないことになります。
6月1日に車検満了を迎える場合、6月1日の23時59分までは公道を走れますが、それ以降は車検を受けていないと公道を走ることが許されません。
たとえ車で家を出発したのが6月1日の23時でも、日をまたぎ6月2日に渡って運転をした時に検問などに引っかかったら万事休す、無車検者運転違反として反則点数6点と懲役刑か罰金刑の刑事罰、そして車検が切れているということは自賠責保険も切れているということになりますので、自動車損害賠償保障法違反で反則点数6点と懲役刑か罰金刑の刑事罰を受けることになります。
これだけで最低でも数十万円の罰金と初回で90日の免許停止処分、二回目以降で免許取り消し処分となります。
刑事罰となる車検切れの車を公道で走らせるという行動ですが、実は警察官に見つかった時にすぐに検挙されないことがあります。
それは無保険車運転違反と自動車損害賠償保障法違反に過失罰がないからで、要するに車検が切れていることをうっかりしていて認識していない場合は検挙対象にはならないということです。
検挙されるのは車検が切れていることを知っておきながら運転した時で、その時は悪質ということでその場で道路交通法違反容疑で逮捕されます。
しかし、その場で見逃されたからといって、そこからその車に乗って家に帰ることは許されません。
取り締まりを受けて車検が切れたのを認識させられたのですから、そのまま乗っていった場合は過失ではなく、故意になりますので、検挙対象となります。
自分では車を移動させることが出来なくなってしまうので、レッカー移動などを業者にお願いして運んでもらうしか方法はありません。