車検は、車検証や車検票の裏側に書かれている車検の満了日までに、次の車検を受けなければなりません。
それの期日を過ぎてしまうと、公道を一切走ることができなくなってしまいます。
そうなる前にきちんと車検を受けておきたいものですが、費用面や予定が取れない、車を預けることができないなどといった理由でなかなか早めに車検を受けることができないこともあるでしょう。
気が付いたら明日が車検満了日だった、今日が車検満了日だったということもあるかもしれません。
車検は車検満了日までに受けて、所定の手続きを行えば継続性を持たせることができます。
ディーラーなどの指定工場ではその場で行う車検の完了日が、認定工場やユーザー車検では車検場で手続き完了となったタイミングが「車検をクリアした」ということになります。
ということは前日、当日に車検を受けても全く問題ないということです。
しかし実際は違います。
普段から通勤の足として乗っている車で、どこにもトラブルや故障がない状態で車検に持ち込めば、それこそ定期的に交換しなければならないベルトやフィルター類などを交換して、あとは定期点検レベルのチェックをすれば、車検クリアとなるでしょう。
しかし、普段から調子が悪かったが修理に出す暇がなく、だましだまし乗っていたとか、ドレスアップをして派手なエアロパーツや保安基準に引っかかるような部品がついていたとしたら、車検をクリアすることができません。
仮に派手なエアロパーツがついているからダメということであれば、それを取り外しすぐにまた持ち込めばいいのですが、エンジンやトランスミッションから大量にオイルが漏れているとか、ショックアブソーバーが抜けてしまっているといった状態ですとそれを修理しなければ車検をクリアすることができません。
修理をするには時間と交換部品が必要です。
交換部品を手に入れるのもそれなりの時間がかかるでしょう。いわゆる修理待ちで時間がかかることで、車検満了日までに車検をクリアできなくなるということがあり得るのです。