車検費用をクレジットカード払いができる業者がここ最近多くなってきましたが、車検という性質上、どうしても全ての費用をクレジットカード払いとして扱うことができません。
それは法定費用が含まれているからで、税金などは現金で一括納税することが原則だからです。
しかし、いろいろ調べてみると、そういったものも含めてすべてをクレジットカードで払えるところも少なからずとも存在します。
公的費用を含めてクレジットカード払いができるということは仕組みとして考えれば思ったより単純で、一時だけそのお店が税金などを立て替えて払って、それをクレジットカード会社から後からもらうということで行うことができます。
はっきり言って難しいことでもありませんし、自賠責保険料以外は違法性を感じることは全くありません。
しかし、1つだけ気になるのが、車検費用として掛かる総費用が、たとえば公的費用を除いた分だけをクレジットカード払いにした時よりも高くなっている点です。
仮に総費用10万円かかったとして、公的費用が6万円分で、残りの4万円分をクレジットカード払いにしたとしても、10万円をすべてクレジットカード払いにしても手数料が大きく増えるわけではないので車検費用自体が大幅に高くなることはありません。
ではなぜ総額をクレジットカード払いにすると車検費用が高くなるのかというと、足元を見ているからです。
要するに一部でも現金を用意できず、それによって車検を受けることができないという実情を見て、ちょっと悪い言い方をすれば「全額クレジットカード払いにしてあげるから、少し高くするよ、それでも車検を受けたいのでしょ?」といった感じになるわけです。
通常ではできないことをこちらは金銭的な危険をおかしてまでもしてあげるのでから、車検費用が高くなっても仕方がないと思わせる寸法です。
ただ、だからといって悪質であるということではありません。
ただ、お願いする側に引け目がある部分を突いた営業戦略ということです。