ユーザー車検は費用を抑えることができるというメリットがありますが、その反面すべてを自分で行うことになるので、ある程度の行動力が必要となります。
一番厄介なのが、車検場に車を持ち込んで検査ラインを通すことでしょう。
予備検は受けたものの自分で整備したところが果たしてきちんと評価されるかどうかは、結果が出るまで分かりません。
検査ラインがある車検場は、お役所仕事ですので日曜祭日はお休みで時間もだいたい8時45分ぐらいから16時までとなっています。
その短い時間の中で平日だけを狙っていくことになりますので、混雑するのは必至です。
そのため車検を受ける方向けの予約制度が取られており、各車検場ごとに車検予約をすることができます。
車検場で車検を受けるために予約が必要なのですが、登録車と軽自動車では車検を行うところは同じ管轄の車検場であっても、予約先に違いがあります。
登録車は運輸支局の管轄で、運輸支局で予約をすると思いきや、実際には国土交通省の管理下にある独立行政法人の自動車技術総合機構で行います。
予約方法は自動車技術総合機構のWebサイトからで、アカウントの取得を経て予約を行います。
軽自動車は管轄の軽自動車検査協会が開設するWebサイトか、一部で電話での予約を受けています。
Webサイトでは登録車と同じようにアカウントを作成してから、受付可能なラウンドに予約を入れます。
予約期間はどちらも検査を受ける日からおおむね2週間前から当日までとなっています。
ちなみにラウンドというのは学校でいうところの「○時間目」と同じようなもので、どの車検場でも午前中に2ラウンド、午後に2ラウンドほど設けられています。
そのラウンドごとに何台かまとめて検査ラインを稼働する形になっており、仮に午前中のラウンドで不合格となっても、修理や調整が間に合い、その時間が空いていれば当日でも予約を入れることができ、複数回の検査を受けることができます。