車検では車の性能や安全性がチェックされます。
経年による劣化や故障が運転に問題をもたらさないかどうかを確認するだけでなく、部品や設備が正しく装着され、機能しているかどうかも調べられるのがポイントです。
そしてその際には性能面だけでなく部品のサイズや取り付け方が適切かどうかも判断されるのです。
小型車に不釣合いに大きな部品が取り付けられている場合、部品が尖っていたりはみ出したりしていて何らかの問題をもたらす恐れがある場合などは車検にひっかかってしまいます。
改造でもしていない限り大丈夫、と考える方がほとんどだと思いますが、意外な形で引っかかってしまうケースもあります。
その代表格がタイヤのはみ出しです。
購入したタイヤを取り付けてみたらはみ出してしまった場合に車検でアウトになってしまう恐れもあるのです。
このタイヤのはみ出しの問題は以前よりも増加傾向が見られます。
その理由はネット通販の普及です。
ネット上のタイヤをモニター上の画像だけで判断して購入した結果、実際に取り付けてみたらはみ出してしまうケースが少なくないのです。
だからといってせっかく購入したのを諦めてしまうのはもったいないし、問題なく使用できるなら大丈夫だろう…とそのまま使ってしまうことも少なくありません。
その状態で車検を受けた結果はみ出しが原因でひっかかってしまい「えっ!」となるケースも見られます。
ただ、実際にどの程度のはみ出しで車検に引っかかってしまうのか、具体的な「何センチまではオーケー」という数字はありません。
車の形や種類、サイズによって異なるからです。
ただ検査の基準は設けられており、「タイヤの中心からまっすぐ線を引き、タイヤの最上部と前30度、後ろ50度の部分がフェンダーからはみ出していない」状態ならオーケーとなっています。
この基準を自分で確認するのは少々難しいでしょう。大まかに言えば1センチくらいのはみ出しなら問題なく通る、それを超えると危ない、が基準になります。
タイヤがはみ出している方は問題ないレベルかどうか、一度確認してみてはいかがでしょうか。