海外への赴任や、長期滞在を予定している方にとって、ネックとなるのが車の扱いではないでしょうか。
特に長期間海外へ行くことが決まっている場合、滞在中に車検が切れてしまうおそれもあります。
もし海外赴任や滞在中に車検を受ける必要がある場合、いくつかの対処法が考えられます。
まず考えられるのが、自分以外の誰かに車検を受けてもらうことです。
車検は本人でなくとも受けることが可能なため、家族や友人・知人へ依頼すると良いでしょう。
万が一車検切れになってしまった場合も、仮ナンバーを発行すれば車検を受けられます。
委任状など必要書類が増えますが、家族や友人などへ相談してみることをおすすめします。
しかし、車検をお願いできる人がいない場合、この方法は利用できません。
車検は必ず受けなければいけませんが、海外で車検を受ける方法などは無いため注意しましょう。
帰国後であれば自分で車検を受けられるものの、滞在中は家族など、第三者に代行してもらう方法以外はありませんので、渡航前に対策を考える必要があります。
長期間海外へ滞在するなら、一時抹消登録も検討してみると良いでしょう。
一時抹消登録とは、一時的に車の登録を消去するもので、自動車税の納税義務などが停止されます。
永久抹消登録もありますが、こちらは廃車(スクラップ)が前提です。
間違えないように注意しましょう。
ただし、一時抹消登録をすると復活の手続きが必要で、もし車検が切れている場合は車検を受けなくてはいけません。
自賠責保険の加入も必要なため、帰国後にすぐ車を使いたい方には向いていない方法とも言えます。
もし手続きをする方は、海外へ行く前に運輸支局などへ手続きしましょう。
海外に滞在している間、車検の有効期限を停止する手段はありません。
満了日が来ると自動的に車検切れとなってしまいます。
なるべく海外へ行く前に、誰かに依頼するか、帰国後に自分で車検を受ける、または一時抹消登録のいずれかの方法を検討しましょう。