期日までに検査を受けてクリアしないとその車に乗ることができなくなってしまいますし、期日が過ぎた後で運転できなくなってしまった車を検査に出すとなるといろいろと面倒になってしまうもの。
そんな検査に出す期間は期日の30日前というのが原則です。
これは有効期限と深いかかわりがあります。
基本的には期日内ならいつでも検査を受けてもよいのですが、有効期間は検査を受けたときから2年間となります。
たとえば平成30年6月20日が期日の車が2カ月前の4月20日に検査をクリアした場合、次の満了日は平成32年4月19日となります。
そのため期日いっぱいで検査をクリアしたした場合に比べて2ヶ月ほど有効期限が損をしてしまう形になってしまうのです。
これが30日前よりも後に検査を受ける形になるとそういったことが起こらず、同じケースで5月30日に検査をクリアした場合でも次の満了日は平成32年6月20日となります。
これが検査を受けるのは原則30日前の理由です。
このように40日前に検査に出すことはできるものの、メリットはなくデメリットばかりになってしまうのですが、例外がひとつあります。
それは指定整備工場で検査に出すケースです。
この指定整備工場の場合、45日前まで検査に出しても任期満了日が短縮してしまうことはなく30日前に出したときと同じ形となります。
これは必要に応じて15日間有効な「保安基準適合標章」を発行してもらうことができるからで、本来の満了日までこの標章が車検証代わりになることで車を運転し続けることができるのです。
ただし有効期限が15日と限られているのでそれが過ぎる前に指定整備工場で新たに発行された車検証を受け取る必要があります。
この点だけ注意したうえで、早めに検査を受けたい、でも次の満了日が短縮されてしまうのはいや、という方はこの方法を検討してみてはいかがでしょうか。