車検は満了日よりも前に受けることも可能で、通常はどの業者でも1か月前から受付をしています。
というのも、車検満了日の1か月以内の前倒しであれば、次の更新は記載されている満了日の2年後となり、日付の変更等は起きないからです。
1か月以内の前倒しであれば、なんの調整もせずに手続きをすることができます。
これには税金や自賠責保険も関係します。
たとえ1か月くらい早い更新であっても、ちょうど自賠責保険が切れるタイミングでの契約更新としてくれますので、次は同じく2年後に手続きをすれば問題ありません。
税金も2年分の税金ということになり、調整は不要ですので、スムーズに済みます。
車検は2年ごとに受ければよい、という緩い決まりになっていますので、2年を過ぎなければ何も問題となりません。
逆に言うと、かなり早くから前倒しして受けることも可能なのです。
ただし、満了日よりも1か月以上早いタイミングで受けると、満了日も前倒しされて、満了日が変更になってしまいます。
短くなった日数分、損をすることになりますので、通常はそれほど早い前倒しをすることはありません。
1か月以上早い前倒しの場合、単に満了日が短くなるというだけでなく、税金や自賠責保険の点でも面倒が生じます。
タイミングによっては、二重払いとなってしまう危険があります。
重量税などは2年分の税金をまとめて支払うのですが、車検を通す度に納付をすることと決まっています。
そのため、納付対象期間が重なって、無駄な支払いが出てくる可能性もあるわけです。
自賠責保険も同じで、1か月以上早いと、満了日より前の月での契約更新となってしまうこともあります。
そうなると、重なった月については、余計な支払いが生じるのです。
これを避けるためには、今までの自賠責保険をいったん解約して、残りの月の分を返戻してもらった上で、新しく次の自賠責保険に加入して支払う、という手順を踏みます。
解約の手間が増えるだけですので、できれば避けたいところです。
このように、車検の前倒し自体は可能なのですが、自賠責保険の調整の面倒などを考えると、あくまでも満了日から1か月以内の前倒しに留めておく方が良いでしょう。
どうしても事情があって、それよりも早く前倒しする必要がある場合は、事前に業者やディーラーに説明しておくことです。
必要な更新手続きをしてもらい、スムーズに進められるようにしましょう。